QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 2人
プロフィール
きべいち
きべいち
1964年(昭和39年)11月7日沼津生まれ
沼津市立第四小学校卒、
目黒区立第十中学校卒、
巣鴨高校卒、
慶應大学卒、
航空会社勤務を経て会社経営、

趣味は自転車、ダーツ、音楽・・・
沼津市在住
オーナーへメッセージ

2011年04月10日

レンブラント展 【国立西洋美術館】

東京・上野の国立西洋美術館まで出かけて参りました。

頭が悪いという言うか、想像力の欠如というか、震災の後だし空いているだろうと

高をくくっていました。

まず、桜がほぼ満開のせいか、上野駅周辺の人の多さに驚き、美術館に入っても

人の多さに驚きました。駅のアナウンスでは、パンダを観るのに入場制限をかけている

だとか・・・


さて、肝心のレンブラント展ですが・・・

僕はヒネクレ者なので展覧会に行くとキュレーターにはだまされないぞ!と

戦闘心を丸出しに行くのです。場合によっては揚げ足取りのようなことになり兼ねない

危険性はあります。

まあ、そこは素人なので言いたいことを言えば良いと思っています。

で、肝心のレンブラント展ですが・・・


正直に言うと、人が多すぎて雑に舐めるように観るだけでした。


ただ、展覧会の構成がつまらない!のが第一の感想です。


西洋美術の歴史は、僕なりの解釈では、マルセル・デュシャン以前と以降に分かれます。

マルセル・デュシャン以前の大きな意味での『リアリズム』は、レンブラントでほぼ完成されています。

恐らく、レンブラントが絵をキャンバスの上に再構成するプロセスの中で

ルネサンスから印象派に到るマニエールの時系列発展を試行錯誤していた

節が見られます。


芸術が『リアリズム』の範疇にある時は、科学と芸術はパラレルです。

決して人と機械というような二元論的対立概念ではありません。

その辺りの思想的な解釈は、興味があればピエール・クロソフスキーの『生きる貨幣』が

人の感覚の倒錯を冗長させる機械を分かり易く解説してくれていますので

興味のある方は是非読んでみて下さい。

まあ、なぜか日本では崇高な学術の世界で未だに人と機械の対立の二元論がまかり通る国ですから

思想のガラパゴスと固着は日本の得意とすることかもしれません。


話が広がり過ぎましたが、レンブラントはやはり西洋芸術の歴史という縦糸の中で

読み込む方が多層的で断然面白くなっていくと再確認できました。






Posted by きべいち at 22:40│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
レンブラント展 【国立西洋美術館】
    コメント(0)